ひかりを・・・
名古屋・日泰寺メモリアルの集い
今年も名古屋・日泰寺で行われた、日本移植者協議会東海支部主催の臓器提供者慰霊祭に参加しました。ドナーファミリー代表あいさつとして、会長 間澤洋一がご挨拶をしました。
この8年間に、私達、日本ドナー家族クラブは、移植者の方々との“きずな”を深めてきました。『生命・きずなの日』や、移植者スポーツ大会、名古屋日泰寺の慰霊祭等々の経験を通じて、お互いを思いやり、きずなを深め合ってきました。はじめの頃は、こうではありませんでした。8年という歳月がかかって、経験を通じて、“きずな”は深まったのです。(未だ、トラウマを抱えているドナーファミリー、自分の主張だけを言って、その立場から離れられないドナーファミリーもなかにはいますが・・・。)
私達、日本ドナー家族クラブと移植者の団体、方々と共に歩んだ8年がどれほど意味のあることなのか、移植法の改正が取り沙汰されている昨今、ギフト・オブ・ライフ(臓器提供)の真価が問われている時だと思います。皆さんも一緒に考えてみて下さい。
《 JDFC会長のごあいさつ 》
私は、当時24歳の我娘(長女)、朝子を、交通事故の被害で喪い、脳死下でギフト・オブ・ライフ(臓器提供)を行い、6人のレシピエントの方の生命と、健康回復に役立ちました。
その一年程前、彼女はオーガンドナーとしての登録をし、家族にも同意を得ていたことによる、決断でした。1997年6月10日、アメリカ、ボストンでのことです。
"海外渡航移植"がよく話題になりますが、"海外渡航提供"の方はあまり話にもならないですね。
日本ドナー家族クラブには、アメリカだけでなく、オーストラリア、カナダなどで実際にギフト・オブ・ライフを行った方々も仲間に居られますし、日本での方々も一緒になって家族を支え合い、励まし合っています。皆、日本人であり、同じドナーファミリーですから。
ドナーファミリーについては八年前、小野清子さんが「ベールにつつまれていて分からない」と言っておられたが、同時に「尊いドナーの提供によって移植者が元気にスポーツも出来るということを知った」と印象に強く語っています。アメリカでは十五年程前から「ドナーファミリーを社会で見えない存在にしてはならない」と政府、民間での合意が作られています。
今、東海支部の山本登さんが「ドナーファミリーにひかりを−意識調査から見えてきたこと」として、移植界に提言をされています。(詳しくは「JTRニュース」78号参照)。
"ドナーファミリーにひかりを"
これは、「お互いに支え合い、助け合って生きている」という、ドナーとなった娘の思いにも通じる、深い、洞察力を持った提言です。我々ドナーファミリーを勇気づけるメッセージとして、先日の"生命・きずなの日"で仲間に紹介しました。舛添厚労大臣からも「敬意を表する」とお言葉を頂きました。
意識調査では「移植側の先生方からは残念ながら感じるものがなかった」と、むしろ"憂慮すべき事態"として取り上げられていますが、しかし、私達は勇気づけられたのです。何故でしょう。
"ドナーファミリーにひかりを"
八年前には移植者の方からも社会からも、こういう声はほとんど聞こえていなかった。しかし、今は違う。
山本さんの提言のまとめは、ドナーファミリーにひかりをだけではなく、患者にひかりをと言っておられます。ドナーファミリーに、正しく光を当てることは、即ち移植医療の真の発展にも資するものです。
私は最後に、ドナーファミリーにひかりを、私からレシピエントにもひかりをと、こう申し上げて、ごあいさつとします。ありがとうございました。
日本ドナー家族クラブ
会長 間澤 洋一
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